ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


低い音が聞こえて
気づいたふりして
それでも遍く現実を
耳頼りに生きてきた


声が聞こえたのは
二十を越えた頃からで
僕を傷つける全てが
鼓膜の中に混じって溶けた


安全剃刀が危険になり
僕に僕を取り戻す作業
脳が耳を疑い始めたら
恋人を捨てる馬鹿のよう


高い音が欲しくて
パパに強請った僕ら
それでも悪魔の爆弾は
被爆者の僕に人間を与えた




「悪魔の爆弾」