ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


黒く伸びた髪
恐ろしい瞳
真っ赤な唇
上下する喉
痙攣する右腕
隠された左腕
熱を帯びている胸
清らかな下腹部
見つからない右足
寂しげな左足


そして心と呼ばれるもの
そして意識と名づけられたもの
そして感情と囁かれるもの
そして精神と指をさされるもの


つまりは不完全な貴方
思い描けるまぼろしの身体
僕の恋慕の正体
つまりは抜け殻の宇宙
つまりはカタワな愛情




「嘘みたい」