ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


私を酷く打たなかったから
世界は拒絶反応で溢れてる
パパの腕に抱かれてしまったら
世界はお姫様のネグリジェみたい


私は辱められた事はなかったから
ただママのスカートが揺れている
血を通じて分かる疑念な欲望
喰い散らかしたの、甘い甘い何かを


いつの間にか閉ざされた部屋で
パパとママが殺し合っている
それを見て心が剥き出しな私と
後ろで手を上げた気違いの人


いつの間にか閉ざされた部屋で
パパとママが赤子を食べている
それを見て頭が胸にある私と
後ろで腕を組む正義の味方


いつの間にか閉ざされた部屋で
パパとママが分裂を繰り返している
それを見て左腕が泣き喚く私と
後ろでお腹を抱えた愛の化け物


いつの間にか閉ざされた部屋で
パパとママが頭をほうり投げている
それを見て煙草を指先で啜る私と
後ろで難しい顔をする貴方は誰?


私はパパとママと私だから
いつまでもいつまでも幸せでいる
窓を開けて酸素含有を想い
手紙に起こして救済を待ちます


おやすみ




「パパ、ママ、おやすみ」