携帯電話が鳴りました
わたしの不実が震えます
惨めさを知らないお姉様の
お母様のお父様の善意たちが
それは悪意と呼ぶものかな
壊れるほかなかった世の中ですもの
手紙でわたしは様々になります
誰だって夢を知りえた時代ですもの
読めない日記が増えてゆきます
いいえ違います違うのです
善き事こそ私の害毒なのです
そこにいるわたくしが病巣で
今までの此れからがいつまでも
それは虚実と呼ぶものかな
心の病がネットに溢れておりますの
精神の表現はあてにならないのです
自殺願望者が軽やかに拡散しますの
知らない死人に感傷が起きます
わたくしを狂人と言いますか
素振りにただ怯えるだけなのに
ただのいっぺんの時代の異端に
夢に虜な空想の詩篇集を
それは地獄と呼ぶものかな
「真なる事の自壊」