ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


空中を旋回して
彼の想いが炸裂した
其れは弧を描く形だったが
水面には届かずに大地に降り注ぎ
多くの人は強く打ち、疎んだ


それからは彼が落ちるたびに
人々は時に怒り
殆どは気付かずに忘れ
水面は揺れる事無く
彼はそれでも空にいた


炸裂した想いは
痛みや感傷や一匙の感謝だったが
落ちていくうちに其れは濁り
ただ意味を成さない言葉が
彼の寂しさを積もらせた


水面に届かせようと其れを
彼はいつまでも投げるだろう
旋回した想いは時折反射し
白い雨に似た美しさを空に描いたが
誰も気付くことはとうとう無かった




「空の想い」