ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


畜生。

こうやって。
また。
逆戻りしようとする。
やはりそもそもの人格があいつなのか。
僕は後天性の、隠れ蓑に過ぎないのか。
根本はあいつなのか。
僕は違うのか。
変われない。
変わりきらない。
薬は、どこに、あります、か。
畜生。
今流れているのも「僕」だ。
そうやって結局は元に戻るのか。
優しい人間?
謙虚な人間?
弱い人間?
使えない人間?
駄目な人間?
自己嫌悪しか抱かない、木偶の棒に?
あんなつまらない人間。
「僕には見えず」
「立ちすくみうなずく」
「それじゃあそろそろいってくるよ」
そうやって独りで泣いているのね。
僕は戻っても、奴になっても。
僕は僕であるかぎり。
きっと。
元に戻る。















ちょっとした不安で
直ぐに駄目になるから
薬を打ちましょう
沢山打ちましょう


ずっと子供のままで
直ぐに伏せこんでいるよ
薬を打ちましょう
沢山打ちましょう


行動の連続で
断片が痛み出すから
薬を打ちましょう
沢山打ちましょう


一秒先、それでも
震えてしまいます
薬を打ちましょう
気持ちに勝ちましょう





「薬の効力」