ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


苦しみの花

人は人を殺すのだろう。
自分を責め、自分が間違っていると分かっているから悲しいのだろう。
愛しているその感情が自分を間違いに向けているから悲しいのだろう。
その感情自体が、その感情を与えたい人に対してよい方向に向いていないのが辛いのだろう。
そのせつなさが辛い。


なぜ大切に思うために邪魔な他が出現してしまうのだろう。
その他を排除しない限り思惑は報われない。
排除してしまえば相手に対する感情は狂気を描き終わる。
ならば僕は。
ならば僕はいくらの狂気でも受け止めてやりたい。
どんなに狂っていたとしてもそれは僕の子供に間違いないのだから。


さてだから僕は言う。
人は人を殺すだろう。
人は人を殺すのだろう。
其れとどう意義と位置づけたくて、僕がいつだって苦労している言葉。
人は人を愛すだろう。
人は人を愛すのだろう。
詩を。




どうか
傷つけることでしか
人を守れない現実が
世界に降り注ぎませんように


どうか
お互いの全てまで
理解しあえないそれだけで
風景を変えてしまいませんように


どうか
たどり着けない幸せを
望みすぎた僕など忘れて
あの花はまた咲き誇りますように


どうか
消えたという後悔が
今世界を支配しすぎて
誰かが終わらない痛みだと、それが敵だと目を閉じませんように




「泡の声」