ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


ああ

早く消えてしまえればいいのに。
消滅衝動。
それは在る意味この世界での自分の存在自体が許しがたい罪のように感じてしまうためであり、ただの傲慢かもしれない。


普通であるようにします。
ヘンなことを思わないようにします。
考えすぎないようにします。
ネガティブにならないようにします。
吐き出さないようにします。
笑った振りでも関係なくします。
人に好かれるようになります。
人にあわせすぎないようにします。
落ち込まないようにします。
能天気でいるようにします。
だから認めてください。
認めてください。
認めてください。
認めてください。


もしも存在しなかったら。
きっと幸せだったのかも。
何も感じないだけ
満たされていたのかもしれない。


不可能なことを夢に見る。
全ての人が全ての人を許しあって世界が平和になること。
誰もの間に感情がなくなり、個の区別がなくなり、一つの意志の集合体になるような。
きっと僕みたいな人間がいるから大量虐殺が行われるんだろうな……


どうか落としてしまいましょう。
気持ちに別れがつくように。




鳴り響く希望に
月光はまた落ちて
繰り返し映るそれを
目障りだからと唾を吐く


月光に照らされてなお
そうやって意地を張っているなら
網状の穴に落ちて
消えてしまえればいいのに


酷さにまみれたこの場所で
巣立った私は清らかに
全てを抱え這うのです
地面と夢を語りつつ




題して「日々」です。
それでは。