ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


償い

僕はまた欲におぼれ。
現実から目をそらそうと……
最近人に愛される夢を何度も見る。
僕はおかしくなりそうだ。


今日見た映画では人が丸焼きになっていた。
最も愛するその丸焼きを自分のことを最も愛しているおろかな男に食わせていた。
僕はおかしくなりそうだ。


僕の欲望はいつだって異常に膨れ上がっている。
何に対しても自分の感情ではとても制御できなくなっている。
何もかも壊してしまいたい。
何もかも壊されてしまいたい。
すべて終わってしまいたい。
でもすべて手に入れたい。
僕はおかしくなりそうだ。


未だに過去にしがみついている。
ほら、気づけば言われたとおり。
今も過去も同じようだ。
それを受け取るだけの中身がないだけ。
おかしくなった僕はいつになれば自由になれる?
今ここにいるだけで限界なのに。
僕はおかしくなりそうだ。


詩をひとつ。


血肉で満ちた感動が
震えの扉を閉じ込める
気づけば消えた人影に
私の居場所を探られて


醜い体で動くだけなら
細胞ひとつで消えようか
手足に満ちた浴槽で
普通の優しさ待ってます


少女が酷く風に乱れて
白く染めるは潔さ
もしも想いが人のためなら
私はここで食べられて


鏡に映るは顔がない肌
すでに想いは消えうせた


題して「現実による誇大妄想」です。
それでは。