ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


脳橋の富で

大気を生して

博取は妬き

養親を歩した

 

旗艦の脈で

名師を慶して

冷夏に接し

私消を律した

 

東京の蚤で

内規を足して

扼守は掃き

法臣を止した

 

蜜柑の客で

刑屍を銘して

声価に列し

離床を失した

 

 

「恩恵の籠」

臨時を蟄し

敵境に隷せど

精の綿糸は

名詮を資した

 

貝の背汗は

蜂起を困じて

農場で興し

安化は泣いた

 

椿事を律し

列強に挺せど

銘の剪紙は

昇仙を魅した

 

灰の開管は

後記を報じて

王城で遺し

南下は空いた

 

 

「挑む散乱」

氷肌の膣で

転監に偏せば

恋矢で閲し

異宗で利した

 

凝る猛攻で

満紙は感じて

内親で鎖し

尊貴で残った

 

聴器の櫃で

返還に典せば

鉛糸で列し

離愁で慰した

 

漏る抗衡で

鉗子は慢じて

才臣で成し

暢気で底った

 

 

「謎々の誰」

万線の核で

厚謝は萌えて

初む農耕で

難語は去った

 

得る返歌で

比重に印して

弔詩の律で

連関に挺した

 

汗腺の幕で

猛射は越えて

祈む壮行で

産後は生った

 

減る煙火で

異獣に瀕して

量子の膣で

転換に隷した

 

 

「縦横の斑」