千思の駅は
依拠で資して
卵核を攪し
睾丸を聾した
合歓の脳は
内郭を賀して
聴許を状し
前史に挺した
遠視の咳は
死去で慰して
看客を落し
老顔を寇した
納棺の業は
外殻を済して
常居を弔し
天使に贅した
「ミニマム」
芸術幼女言語の最深部。
或いは美型詩の実験場。
千思の駅は
依拠で資して
卵核を攪し
睾丸を聾した
合歓の脳は
内郭を賀して
聴許を状し
前史に挺した
遠視の咳は
死去で慰して
看客を落し
老顔を寇した
納棺の業は
外殻を済して
常居を弔し
天使に贅した
「ミニマム」
番外を諾し
瞳孔を牧せば
等価の洞は
叛心を帯した
詩巻の肝は
懸許を征して
芸の前哨で
定席を擬した
断崖を縛し
膀胱を毒せば
放課の虎は
短針を廃した
機関の霜は
占居を刑して
贅の現象で
行跡を辞した
「ナイフ」
面争を詠じ
異心で実れど
紅霞の獄は
含意を課した
題句の剤で
俗化に毒され
痴漢で賞し
専行を訂した
演奏を銘じ
未進で祈れど
業火の酷は
感移を駕した
罪垢の代で
読過に属され
屍姦で弔し
覘考を征した
「修羅の膿」
開室の箔で
宝石は転んで
異教の信で
生理を演じた
拳固の巾で
美相は艤して
模型の友は
怠忽を蒔いた
廃疾の核で
口跡は滅んで
思郷の韻で
栄利を詮じた
便壺の檄で
儀装は尾して
時計の桃は
埋骨を綰いた
「ビトレイ」
俗耳に則し
採鉱し坐せど
同前の徳は
単己に堕した
迷子の旗は
宝鑑に漏れて
鴻爪を臆し
哀史を飼った
即自に賊し
在校し刺せど
洞然の毒は
断固を足した
廃語の亦は
盲管に惚れて
往相を剋し
解屍に逢った
「リマイン」
専政の駅で
允可を資せば
妊娠を着て
権衡は睡った
帆檣の種は
桃源を干して
売価を脱し
動径を忘じた
厭世の咳で
神化を医せば
謹慎を煮て
年功は煙った
短章の翅は
方言を賭して
題下を罰し
傍系を同じた
「悪き映画」