2017-12-07 ■ 深い朝凪に 嘘は背馳し 密かな王を 細く祈った 心臓の虎は 正しい再発 鋭い通理が 沈黙を迫る 熱い古傷に 翅は迂回し 愚かな櫃を 甚く抛った 常夏の霜は 淋しい待望 拙い睡魔が 静穏を契る 「空ろな使者」