2016-10-30 ■ 花の姫君は 言葉を宿し 美に陥れど 心で微笑む 軽い移り香 静謐な舞踏 風の口笛に 初恋を悟る 翅の隷属は 空虚を犯し 名に蝕めば 瞳で憐れむ 永い想い出 暴悪な戯曲 夢の終点に 毒草を齧る 「春の臓物」