2015-02-24 ■ 光が摩擦して 一瞬で焼ける街 真っ黒な骸骨が 風と共に踊る 沈黙だけを愛せ 紫の雲が覆う 干涸らびた砂に 足跡は残せない 海は粘度を帯び 湯気は喉を刺す 変質した鳥が 自傷を繰り返す 影が残る煉瓦に 指先を這わせる 形を認めたなら 唯一の愛となる 「光点の骸」