2014-12-13 ■ 音の鳴る踏切を潜り 風の詩篇を浴びたら 今は視えない理想の国へ 僕も辿り着くはずだ 息切れで肩は揺れる 瞳には寒空の星々 空気は肌を突き破り 震える指にキスをする 群衆の金切り声など 僕にはもう必要なくて 警笛は最後の暴力か 或いは瞬間の暗号か 一秒毎の情報量に 僕は初めて生を知る 轟音、疼痛、君の声 涙するのはまだ早い 「不可視境界線」