2014-06-09 ■ 自殺の風を真に受けて 線画の君は死にました 影を残せば生きてたか 重ねて描けば許せたか 不確かな幾重の線分が 塗り潰した赤に変わる時 人は魂という概念を 当て嵌めたがる癖がある 「醜いこれは彼女じゃない。 自由な魂が我が身を照らす」 「消せぬ絵具に魂を見ない その乱雑さは罪である」 そして僕を線でなぞった 世界の理由に危惧してる ペンを置いたら目を閉じて 何も無いのを確認するの 「世界のスケッチ」