君は星目の少女を知って
恋を征服したつもりになってる
彼女が恋慕を叶えたことの
本当の理由も知らないままで
君はあまりにも幸せに頑固だ
最善手の幻想に溺れている
僕は何度も君に教えようとしたのに
君は僕の顔を見つめるだけだ
だけど、君と僕こそが永遠なのだ
僕の中の君の中の僕こそが僕である
君の夢を最悪の形で壊す事により
物語の時間は初めて動き出す
もう漫画は止めてしまおう
少女ではない君が見てみたいよ
僕が本物の英雄になった後に
今度は君が僕を探し求めるだろう
愛しているよ
僕だけの君へ
「禁固五十三年」