ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


長く握った手すりから

指の体温は奪われる

貴方がいない真実に

価値を失い遊ばせる

 

ごめんなさい

ありがとう

でもさようなら

 

遍く人を押しのけて

自動ドアは僕に気づく

重い空気は雨を呼び

大地に色めく花が咲く

 

ごめんなさい

ありがとう

でもさようなら

 

帰り道は記憶せず

恥ずかしいほど回り道

僕は心の生傷撫でて

魚のままに部屋で寝る

 

ごめんなさい

ありがとう

でもさようなら

 

最初から好きだった

貴方の灯りに頼ってた

今日は不幸な日曜日

耳鳴りだけが愛おしい

 

ごめんなさい

ありがとう

でもさようなら

 

 

「不幸な日曜日」