死んだ友の数煙草を吸って
残りで空き家をよく燃やす
苦虫が僕の躰を這い回り
噛み潰されるのを待っている
痛みに慣れた顔をしてると
便器のような扱いを受ける
こんな夜は湯船で眠ろう
僕を煮込んでスープにしよう
柔らかく溶けた肉崩れの中で
骨盤だけが主張をしている
屋上から飛び降りる一秒前が
被写体になった夏も終わるね
クレヨンで塗り潰した明日にも
病棟の山びこは鳴り止まない
性的暴行の果てにある理性は
僕らを大人にするには十分だった
こんな夜は仔猫と遊ぼう
尻尾を掴んで海へ投げよう
浮かんでくるのは愛の狂信
死して回想語った映画
「夜の抵抗」