ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕は汚いドブネズミです
薄暗い所で悲しみを齧り
咀嚼して出来た寂しさに
諦めかけた愛を見ます


人並みになど叶わぬ想い
月明かりの下も許されません
人が捨ててく飽和した汚物を
ただそれさえも憧れて


マンホールは落とし穴
死に至らせる悲哀を越えて
つまりは暗闇を知る為の入り口で
それからの誰かの愛の出口です


今日も体を丸めては
綺麗な毛並みの夢を見ます
げっ歯類には過ぎた恋慕を
それでも殺してしまわぬように




「ドブネズミ」