ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


愛が溢れて
海に満ちて
街を飲み込み
人が死ぬ


人を狂わせ目を回し
意味を無視して手が震え
夢を忘れて歯が軋む
それがつまりは愛なのだ


声が聞こえて
脳を気にして
ナイフを取り出し
人が死ぬ


囁くだけが愛じゃない
抱きしめるのが愛じゃない
ただ、この寂しい感傷が
愛の答えと想うのだ


煙草をふかし
ベランダのりだし
空が落ちたら
人が死ぬ


痛みに似ているこの色が
焼ける匂いの温もりが
絶望的なほどの手触りが
恐らく愛と呼ばれてる


僕は信じて宇宙で仮想
そういう次元も在ると知れ




「愛の姿を目で追った」