ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


大切なものが無い
フォービートのような詩篇はもう要らない
誰しもが声をかける僕の頭に
愛情を知りたかった
知りつくした知らない言葉が情報
傷つけた恋人の忘れ形見が床に落ちた
携帯電話を壊す勇気を僕にください
涙なんて言葉を使う事を恥ずかしがる程度の大人
煙草が燃える姿を確認し続ける
僕を知らない知り合いが一番怖い
ヘッドフォンだから街へ出る
雨の日が嫌い
僕を好いてくれた人を満足させられない
自己否定は完璧
あの人のためにサンタマリアをサンタマリアだと信じる
弾け飛ぶほど僕が屑だと知っている
堕胎されなかった僕と堕胎された僕
僕の発する電波で誰かのピースメイカーが怯える
また傷つけた
また傷つけた
何度だって誰かを憎んだ事がある自分が悔しい
時間が苦しい
自己啓示ならば、僕は随分と気丈に学んできたつもりだよ
落ち着きが足りない僕の血液を固める必要がある
あの人は何で笑っているの
命のことを考えると頭が痛くなる
僕が悪い
僕が嫌いな僕は何時だって僕の後ろで、何時だって付いて来て、何時だって僕の嫌いな僕だ
もう破綻している事を気付かないフリをするのは疲れました
僕を見破っている人を探しているわけだけど
頭がおかしい人の仕業です
貴方が好き
大切なものを知らない




「救済のため」