ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部だったトコロ。


或いは美型詩の実験場だったトコロ。


懲る王権で

哀毀を馘して

治工の拓で

投壺を用じた

 

識る妙趣で

迷想を節せば

恋矢の弊で

標線を諒した

 

愚る後件で

海黄を握して

多幸の躍で

養虎を討じた

 

試る性種で

勢相を滅せば

返詞の零で

猟船を評した

 

 

「ファィル」

紗金の籥で

様器を草して

押送の樋で

太始を浅せた

 

塀の銘菓で

明刻を秘せて

慄の機素で

傾心を礼した

 

夜禽の蒴で

早期を用して

逃走の甥で

哀思を足せた

 

姪の閉花で

品行を魅せて

乞の理訴で

令辰を詣した

 

 

「ストォゥ」

両社の失で

精巧を列して

聘の名詞で

眉間を比した

 

甥の交線で

皆既を握して

多層の約で

楊家を賭した

 

勝者の率で

霊交を摂して

螟の弊紙で

秘鍵を魅した

 

鯉の鶯遷で

哀毀を馘して

野草の鐸で

闘歌を止した

 

 

「フローシ」