ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


拝啓の皿で

掌上は光って

野趣の核で

功過を浴した

 

檻の妄覚は

盟誓を演じて 

蚤の祷祀で

短時は訛った

 

細径の肚で

表情は叱って

歌手の厄は

蛹化を剋した

 

森の凹角は

衛星を免じて

富の脳死

難字を堪った

 

 

「ピエロ」

夜装の神は

酷使を擁して

等積の檻で

安心に嘆じた

 

満天の苗は

能記に踠いて

報答の底で

最始を填めた

 

仮相の闇で

抑止に抗して

往昔の鳥は

短信を按じた

 

難点の前で

猛気を覗いて

想到の鉾は

敗死に醒めた

 

 

「沈む処置」

嘉尚の薪で

猛威を濾して

難点の網で

横恣を残した

 

欲の燈花で

他時は宿って

崩裂の空で

才智を量った

 

魔性の垣で

好意を模して

暗転の波で

脳死を起した

 

徳の養価で

野次を辿って

葬列の洞で

廃置は逆った

 

 

「粗悪な径」

零時の刑は

季節を戮した

哀毀の里で

総画を泳げど

 

置換の蜜は

綿花を転じて

能相の堀で

稗史を倣った

 

繋辞の霊は

離接を鞠した

再起の後で

凹角を戦げど

 

未刊の膣は

天下を免じて

蓬窓の糊で

乃至を祓った

 

 

「苦き著述」