2018-09-09 ■ 殺気の幕は 夢裡を透いた 迂遠の弓で 幼歯を負って 回視の肚は 怖畏に暮れた 塗絵の妻は 当道を逃して 末期の柵は 掏摸を剥いた 所以の膿で 横恣を酔って 敗死の殻は 句意に触れた 釣餌の沼は 能動を鎖して 「審美の許」