2017-10-01 ■ 宇宙の鞄で 永く遊離し 根暗な咳を 詩に宿した 耳を弄られ 怨嗟は遠く 酸素の旅に 非望が奔る 愁思の麓で 酷く苦戦し 無稽な神を 理に燈した 頬を舐られ 目蓋は脆く 悲愴の虹に 小雨が渉る 「還る愛撫」