宇宙の鞄で

永く遊離し

根暗な咳を

詩に宿した

 

耳を弄られ

怨嗟は遠く

酸素の旅に

非望が奔る

 

愁思の麓で

酷く苦戦し

無稽な神を

理に燈した

 

頬を舐られ

目蓋は脆く

悲愴の虹に

小雨が渉る

 

 

「還る愛撫」