或いは美型詩の実験場。


失恋を誇揚し

愛惜する明喩

追憶の花園で

永く諦視する

 

哀しい吐息が

肌に交霊する

老犬は黙して

無を難詰する

 

眠剤を制覇し

衰耗する名残

寝室の谷底で

弱く遺存する

 

正しい論理が

風に敗散する

星空は奏して

非を混在する

 

 

「砕片の君」