2017-08-25 ■ 濡れた右眼は 殺人鬼の名残 微笑む日蔭に 弱く抵抗する 淋しい死罪が 血道を廻って 切実な告白に 恐怖する徒花 揺れた寝癖は 愛煙家の諦視 嘘泣く落字に 永く憐憫する 眩しい苦悶が 脳裡を縋って 猛毒な静謐に 唱和する星空 「サグラダ」