津波の底で

遊ぶ人魚は

沈む遺骸を

幸福に齧る

 

灯火が散る

静謐な夜に

篤い恩恵を

童詩で囀る

 

楽土の陰で

喘ぐ生者は

届く悲鳴を

憂欝に辿る

 

涙目が知る

残酷な罰に

淡い運命を

後談で彩る

 

 

「天上の海へ」