2017-05-16 ■ 踏切の赤が 裡で喧騒し 嘆願は潰れ 真実を病む 右足拾って 線路で弱る 愚かな夏が 僕を蝕めど 水仙の白が 喉で独奏し 約束は暴れ 遠景を往く 箱庭穢して 毛布で氷る 静かな朝が 僕を導けば 「歪な陽炎」