美学を刻み

旅する芋虫

熱に塗れて

恋人が泣く

 

夢は天性の

害悪だから

翅を望めど

空に祈らぬ

 

犠牲を招き

讃する紋白

嘘に溺れて

鱗粉が富む

 

神は半盲の

幸福だけど

罪を磨けば

冬に睡らぬ

 

 

「胡蝶主義」