怨嗟の墓に

故里を去る

身軽な嘘が

街で喘いで

 

祖は形骸し

理屈で黙る

静物の恋を

違える儘に

 

奇蹟の膣に

梅毒を知る

孤高な猫が

舌で偲んで

 

児は散漫し

自由で廃る

神託の雨を

厭える程に

 

 

「無頼の壇」