2017-01-27 ■ 冷凍庫が詠む 南極の詩篇で 貧困な小魚は 鯨に自殺する 永遠さえ描き 延命を統べて 沈黙が美徳な 氷点下の死神 洗濯機が泣く 初恋の予感で 熱情な生娘は 嵐に研磨する 曇天さえ憎み 色物を混ぜて 騒音が気鬱な 石鹸玉の聖人 「電流の自覚」