ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


大洋に沈んだ

穏和な石鹸は

荒波を嘆いて

美しく融ける

 

清潔な血肉が

潮を撫でる程

存在の毒素に

可能性は死ぬ

 

夕闇に滲んだ

寡黙な口紅は

煉獄を願って

芳しく灼ける

 

厭世な色気が

骨を揺する儘

黄昏の詩情に

塵理論は熟む

 

 

「宿命の枷」