2016-11-06 ■ 籠の中で詠む 翅を捥いだ蟲 歳月に残され 酷く憧憬する 嘘を吐く程に 感情は混濁し 美しい執念で 脳の底が響く 罪の種で編む 生を懸けた色 運命に貶され 強く閃光する 君を待つ夜に 幻覚は盛装し 忙しい疾病で 骨の髄が騒ぐ 「詩蛍」