2016-11-01 ■ 白き喪服が 列成す朝は 寓話の如く 生を想った 薬液が薫る 鉄窓の中で 否めぬ病に 永遠を悟る 狭き脳裏が 掘出す闇は 刑具の如く 罪を数えた 掌編が埋る 隔壁の端で 望めぬ証に 刻印を削る 「狂した砦」