2016-10-04 ■ 煙草を焼いて 大気は温もり 降り注ぐ雨で 睫毛が濡れる 悪を犯す鬼も 花を食む娘も 静謐で融けて 天と地に別つ 名残が過ぎて 想い出を諭し 風無き景色は 詩情で満ちる 柔い物は蓋で 苦い物は底で 連鎖を讃えて 慧く聖く詠む 「万有譚歌」