2016-09-24 ■ 歴史は揺り籠 善悪が睡れば 時折眼を開け 受難に泪ぐむ 刹那の生涯に 言葉が残れど 空まで届かず 風と共に散る 恋慕は野の花 豪胆に萌せど 毎晩死を知り 流転が繰返す 無口な掌編を 美麗に愛せば 神すら忘れて 墓で翅が鳴く 「瞬く燈」