2016-09-08 ■ 明後日の瞳に 淡い朝が映る 言葉は死んで 善い風を残す 神の血も吐き まるで彫刻だ 面影が消えた 幸福に還れば 井戸穴の蛍は 永い夜に縋る 貴方を詠んで 気が少し挫く 手の平を触れ まるで聖人だ 蝋燭が照らす 喪失に畏れど 「幽かな現」