2016-07-19 ■ 水面に縋る 太った金魚 赤い尾鰭も 淡く汚れる 僕の愉悦が 提灯追って 汗ばむ雄に 風鈴は鳴く 骨子露わな お古の団扇 空く穴凹は 恥を重ねる 君の浴衣に 乱れて恋し 盛夏な胸で 花火が響く 「宵の盆」