2016-07-05 ■ 光の亡霊は 闇に満ちた 冷水舐めて 命を照らす 幼気な君が 遠くで踊る 纏った燈は 天国に近い 川は流れる 魂は過ぎる 熱帯魚だけ 夜風を泳ぐ 偉大な夏を 少し憂えた 空に上れば 墓も残さず 「還り蛍」