2016-06-15 ■ 君を殴れば 胸に騒めく 僕の生血は 鬼が睡れる 地獄の扉を 強く叩いた その追想に 拳が燃えた 茹だる夏は 痣を眺めて 厭悪の裏で 愉悦に沈む 心は傷んで 凶気に咽び 自壊の影を 業と彷徨う 「空虚な汗」