2016-06-06 ■ 聖なる劫火で 少女は捩れる 部族の贄とし 闇を祓う為に 猛獣は怯えて 月が瞳を擦る 健気な血肉に 纏えた香草よ 上がる炎煙に 天国も燃える 芯で点るのは 深く祈る骨だ 神々が奪えど 灰の躯で踊る 消えぬ恋心は 命を廻るから 「褐色の死生」