2016-03-28 ■ 過去の反証を 丁寧に重ねて 残る光景だけ 目蓋へ流した 街を焼く夕陽 蟻が乱れた痕 軽い骨の芝居 愛犬に縋る泪 言葉の中なら 倖せも知れて 睫毛で瞬くは 僅かな真理だ 粗悪な生涯が 耽った物語よ 詩情は嘘吐き 花と嵐に舞う 「文学の定理」