2016-03-18 ■ 失恋を唄えば 君は人魚だね 流星が注いだ 四畳半の部屋 星座を惜しみ 季節が重なる 若い波はまだ 判らずに泣く 静寂な海底へ 月だけを招く 独り言が溢れ 熱い泡となる 夜風を拒んだ 胸に棲む貝殻 離れる影画は 空と汐の贋作 「滿汐の愁傷」