2015-11-03 ■ 悪鬼は伴侶を 丸太に求めた 砕けず拒まず 傍に居るから 劣情を滾らせ 激しく抱けど 全てを理解し 静かに甘えた 刻んだ微笑み 視る度祈った 目元は愛した 母様に似てる 彼が老いぼれ 迎えが来たら 墓標の如くに 彼女が聳えた 「寡黙な愛妻」