2015-09-15 ■ 死神の感傷を 理解する少年 虫籠を眺めて 胸中が騒めく 哀しみの鶏肉 上品に齧れば 人殺しは英雄 控えめに笑う 迎えを望んで 神を侮辱する 隣人が死ねば その柩を運ぶ 高齢な少女は 死神を唄って 甘き魅了の中 今に事切れる 「泣く程に死神」