ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


不揃いの生首が

秘境の樹に実る

怒り苦悶する顔

哀しみ涙する顔

 

食べ頃は彼らが

諦めた時が好い

刈り取る瞬間の

自失の心地良さ

 

両手一杯の顔を

一つ選んで齧る

熟れた自意識が

喉を焼く程甘い

 

誰の顔か知らず

ただ不幸を知る

僕の胃袋は常に

他責で満ちてる

 

 

「聖なる果実」