2015-09-09 ■ 不揃いの生首が 秘境の樹に実る 怒り苦悶する顔 哀しみ涙する顔 食べ頃は彼らが 諦めた時が好い 刈り取る瞬間の 自失の心地良さ 両手一杯の顔を 一つ選んで齧る 熟れた自意識が 喉を焼く程甘い 誰の顔か知らず ただ不幸を知る 僕の胃袋は常に 他責で満ちてる 「聖なる果実」