2015-08-19 ■ 麦茶は温くなり 汗を掻く畳の上 姉様の肉は甘く 絶頂に線香薫る 若き野獣が暴れ 困らせた白昼は 乱れる姿に狂い 熱い酸素を吐く 雨宿りのバス停 肌を這う成長期 消音の中で貪り 青い早熟が尖る 溢る涙を舐めて 僕は完璧に死ぬ 永遠の淋しさを 腕の中に感じて 「晩夏の林檎」