ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


麦茶は温くなり

汗を掻く畳の上

姉様の肉は甘く

絶頂に線香薫る

 

若き野獣が暴れ

困らせた白昼は

乱れる姿に狂い

熱い酸素を吐く

 

雨宿りのバス停

肌を這う成長期

消音の中で貪り

青い早熟が尖る

 

溢る涙を舐めて

僕は完璧に死ぬ

永遠の淋しさを

腕の中に感じて

 


「晩夏の林檎」