2015-08-17 ■ 死ぬる女しか 愛せぬ本能が 彼の片想いを 誠実に歪める 壊れる狭間を 切なげに眺め 弱る灯の影が 胸を塗り潰す 絶え絶えの息 虚ろな瞳の色 空を切る指先 死に至る淫靡 決して叶わぬ 冒涜の恋慕を 彼は絶望せず 真摯に想った 「死の恋人」